円錐曲線の分類

円錐曲線 (conic curve) というのは円錐面を平面で切り取ってできる、断面の曲線のことです。切り口によって、 円、楕円、双曲線、放物線に分かれます。円錐断面 (conic sections) ともいいます。

円錐曲線は一般的な形式として、\(xy\) 平面で次の式に表すことができます。

\[ Ax^2 + Bxy + Cy^2 + Dx + Ey + F = 0 \]

ただし、ここで \(A\) から \(F\) は実数で、\(A\)、\(B\)、\(C\) が同時に全て \(0\) にはならないとします。

このとき \(B^2 - 4AC\) を評価することで次のように分類できます。

種類 判定
\(B^2 - 4AC \lt 0\) かつ \(B = 0\) かつ \(A = C\)
楕円 \(B^2 - 4AC \lt 0\) かつ、 \(B \ne 0\) または \(A \ne C\)
双曲線 \(B^2 - 4AC \gt 0\)
放物線 \(B^2 - 4AC = 0\)

これを使うと次のような問題が簡単に解けます。

次の式が表す円錐曲線は何か?

\[ 4 x^2 + 8xy + 3y^2 + 2x + 5 = 0 \]

ここでは \(A = 4\)、\(B=8\)、\(C=3\) ですから、\(B^2 - 4AC = 8^2 - 4 \cdot 4 \cdot 3 = 16 \gt 0\) となるので双曲線とわかります。

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