方向余弦 問題 (2)
\(\overrightarrow{v} = \langle 1, 1, 1 \rangle\) の方向余弦を求めよ。
「方向余弦」でみたように、「\(\overrightarrow{v}\) の方向余弦」というのは
「\(\overrightarrow{v}\) と同じ向きの単位ベクトルの成分」
のことです。
問題の \(\overrightarrow{v}\) は長さ \(1\) の立方体の対角線に沿っています。
同じ向きの単位ベクトル (長さ \(1\) のベクトル) を求めるには、それ自身の長さで割れば良いです。 \(\overrightarrow{v}\) の長さは、 \(\|\overrightarrow{v} \| = \sqrt{1^2+1^2+1^2} = \sqrt{3}\) です。
よって、\(\overrightarrow{v}\) と同じ向きの単位ベクトルは次の通りです。
\[ \frac{\overrightarrow{v}}{\|\overrightarrow{v}\|} = \Big\langle \frac{1}{\sqrt{3}}, \frac{1}{\sqrt{3}}, \frac{1}{\sqrt{3}} \Big\rangle \]
従って方向余弦は \(\cos \alpha = \cfrac{1}{\sqrt{3}}\)、\(\cos \beta = \cfrac{1}{\sqrt{3}}\)、\(\cos \gamma = \cfrac{1}{\sqrt{3}}\) です。
このことから方向角 (direction angles) は \(\alpha \approx 54.74\degree\)、\(\beta \approx 54.74\degree\)、\(\gamma \approx 54.74\degree\) であることがわかります。
写真の関数電卓は TI-84 Plus です。ラジアンと度数表示を切り替えるには MODE ボタンで設定します。